診療科・センター
診療科・センター
当院は、財団の中核をなす急性期一般病床、亜急性期病床、回復期リハビリ病棟、及び医療療養病棟を有するケアミックスの病院です。
高度医療機器を導入し、主に脳血管障害、骨関節系疾患、外傷等の急性期からの救急治療と並行して、発症早期からの急性期リハビリテーション(以下リハと略)、そしてその後の回復期リハに力を入れています。
神経内科や循環器内科の充実に伴い、神経難病や循環器疾患リハにたいしても対応を行っています。必要に応じて維持期~終末期まで継続したリハ提供体制をとって、地域住民の方々に高度な専門医療と充実したリハサービスを提供できるよう努力しています。
高齢者や障害者が寝たきり状態になることを予防するためには、脳卒中や骨折等による障害発生急性期から二次的合併症を予防し、廃用症候群を起こさないようにすることが重要です。また回復期から維持期、終末期まで疾患や障害に応じた適切なリハビリテーションが提供されることが必要です。
急性期・回復期から維持期・終末期迄のリハに対応するために、理学療法士(PT)66名、作業療法士(OT)49名、言語聴覚士(ST) 13名を採用し、県内最大のリハビリセンターとして活動しています。セラピストの病棟配置、365日のリハビリ体制、チームアプローチの充実等によって、発症早期から集中したリハを提供し、できるだけ短い入院期間で家庭・社会復帰できるように努めています。
当施設では中枢神経系や脊髄障害の患者さんが多数を占めています。それに対してニューロリハビリテーションを基本的な考え方として、神経系の可塑性をベースにして訓練を行います。徒手的な手技「促通反復法;川平法」を土台として、「CI療法」や「ウェルウオーク」、「ウオークエイド」「coCoroeAR2」などのロボティクスによる運動機能回復なども積極的に取り入れています。高次脳機能障害も臨床的、社会的に大きな問題となっています。パソコンなどを用いたADL訓練のみならず、神経心理学的なアプローチを取り入れた集団療法や運転再開に関する評価や訓練も行っています。重度の失語症患者も多く、他の高次脳機能障害との合併もあり、必要に応じてST・OTの共同訓練を行います。摂食嚥下障害に対しては、当院では2000年頃から全国に先駆けて取り組んできました。ICU、SCUの段階での早期の経口摂取獲得に向けて、ST、OT、PT、看護師や歯科衛生士の他職種での取り組みを行っています。
身体機能や脳機能の客観的な診断のために、歩行解析装置、電気生理学的診断装置、3T-MRI等を積極的に用い、更に脳磁計(MEG)のような世界でも限られた施設にしかない装置を駆使してより高度なリハビリテーションへのフィードバックを行っています。高次脳機能障害や失語症の解析に重要な情報が得られています。嚥下機能評価はこれまでに2万件を超える嚥下造影(VF)やベッドサイドでの嚥下内視鏡(VE)を行っています。
院内にはリハ訓練を実施する為のスペースが複数整備されています。メインのリハビリテーションセンターは、北館と南館の間にありますが、その他、南館1階に小児リハ室、3つの回復期リハビリ病棟内にそれぞれサテライトリハ室を設置しています。また、屋外歩行訓練用の中庭もあります。通所リハ部門(南館1階)や訪問リハとの連携を図る事で、病院から家庭へのソフトランディングを目指しています。
リハビリテーションという言葉を聞くと、多くの方が病院で行う機能訓練のことをイメージとして持つようです。しかし、リハビリテーションは本来、もっと広い意味をもっています。
Rehabilitation(リハビリテーション)という言葉は、Re(再び)・habilis(適した・ふさわしい)・ation(にすること)が合わさってできた言葉だと言われています。つまり、人間が人間にふさわしくない(望ましくない)状態に陥った時にそれを再びふさわしい状態に戻す事、人間としての権利や資格や名誉の回復を意味しています。
病気や怪我などにより、障害をもってしまうと、人間らしく生きる事が心身両面から極めて困難になる場合があります。
我々が当たり前にできることができなくなる。できにくくなる。その当たり前をとり戻すこと、障害を持った方が「再び人間らしく生きる」権利の回復、障害のある人の全人間的復権がリハビリテーションの目指すものです。2001年にWHO総会で採択された国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health: ICF)の基本的な考え方では、障害を持った方が積極的に社会参加できることを目指すとされています。
したがって、リハビリテーションには、医学的な面だけでなく、教育的、職業的、社会的などの各方面から様々な支援が必要になります。
様々な分野の専門家等が多方面のアプローチをおこなって行くことが必要であり、障害をもった方やそのご家族を中心に展開されるチームアプローチが重要です。
ICU(Intensive Care Unit;集中治療室)、SCU(Stroke Care Unit;脳卒中集中治療室)で超急性既治療を受けている患者さんに対してもリハビリテーション介入を行っています。
発症直後から数日あるいは1-2週間のベッド上やベッドサイドのリハ訓練によって、患者さんの全身状態を、よりよい状態に維持することが出来ます。
急性期(ICUやSCU、あるいは直接外来、転院)は発症後1週間から1ヶ月くらいまでの治療期間を差し、治療が大半を占めていますが、患者さんの全身状態をよりよく維持するためにはリハ介入は重要で、廃用障害による身体能力の低下を防ぐことが出来ます。
回復期リハビリテーション病棟は、急性期病棟にての治療後自宅復帰のために集中的なリハビリテーションを行う病棟であり、その基本思想は障害者のノーマライゼーション(普通の生活をおくること)にあります。
住み慣れたところで、そこに住む人々と共に安全に、生き生きとした生活をおくる、たとえ障害を生じても一人一人が地域社会の一員として、その人らしい普通の生活をおくることができる。このノーマライゼーションの考えが回復期リハビリテーションの目的といえます。
回復期リハ病棟でのリハビリは在宅復帰・社会復帰のためリハビリであり、在宅環境をシミュレーションすることにより在宅での生活により近い形でリハビリ訓練を行います。
訓練室での機能訓練のみならず日常生活でのリハビリがより重要であり、病棟内での起床から朝食までの洗顔・整容・着替え・食事とADL(日常生活関連動作)の練習を指導しています。
これを行うチームアプローチの実践として、医師・看護師・セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)・ケースワーカー・介護士の全スタッフによる定期的・あるいは必要に応じての病棟でのカンファレンスや回診を行っています。
当院では、急性期・回復期から維持期迄の継続したリハビリ提供体制をとって、地域住民の方々に高度な専門医療と充実したリハビリを提供できるよう努力しています。
セラピストを病棟担当制にすることで、病棟スタッフと理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が常に緊密な連携をとることが可能であり、患者一人一人に応じたリハビリ計画を協同で作成し、より質の高いリハビリをチーム全体で提供する事をめざしています。
県内最大のPT、OT、STの定員化によって、発症早期から365日の体制でリハビリサービスが提供できるよう努めています。
当院には回復期リハビリ病棟が3病棟(165床)あり、基本的に家庭復帰を目標にリハビリアプローチを行っています。
退院前には、関連する種々のスタッフが集まってケアカンファレンスを開催しています。
訪問リハビリ、通所リハビリ等の利用を検討し、病院から家庭に可能な限りソフトランディングできることをめざしています。
障害を持つ方や高齢者が、住み慣れた地域において、生涯にわたって生き生きとした生活を送ることができるよう、宮崎県から指定を受けた、県央地域リハビリテーション広域支援センターを中心に地域リハビリテーション支援活動を実施しています。
併設の宮崎リハビリテーション学院(PT学科)と共に、リハビリテーションに関する教育研修機関としての役割をはたし、内外の人材教育と後輩の育成に努めています。
宮崎大学病院リハビリテーション部との連携訓練施設として、卒後研修やリハビリテーション専門医の研修に寄与しています。
職位・職種 | リハビリテーション科部長 |
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勤務形態 | 常勤医師 |
出身大学 | 金沢大学 |
専門分野 | ニューロリハビリテーション、脳機能画像診断 |
認定医 | 日本リハビリテーション学会認定臨床医 |
専門医 | 日本リハビリテーション学会専門医、日本脳神経外科学会専門医 |
指導医 | 日本リハビリテーション学会指導医 |
主な所属学会 | 日本リハビリテーション学会、日本脳神経外科学会 |
他の資格 | 医学博士、身体障害者福祉法(15条)指定医、義肢装具判定医、難病指定医、小児慢性特定疾患指定医 |
職位・職種 | 医療・福祉統括会長 |
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勤務形態 | 常勤医師 |
職位・職種 | 医長 |
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勤務形態 | 常勤医師 |
出身大学 | 藤田学園保健衛生大学 |
専門分野 | リハビリテーション |
認定医 | 厚生省認定認知症サポート医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医 |
主な所属学会 | 日本認知症ケア学会、日本プライマリケア連合学会 |
他の資格 | 日本認知症ケア上級専門士、メンタルヘルスマネジメントⅠ種マスター、福祉住環境コーディネーター2級 |
職位・職種 | 医長 |
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勤務形態 | 常勤医師 |
出身大学 | 宮崎医科大学 |
専門分野 | リハビリテーション科 |
専門医 | 日本リハビリテーション学会専門医 |
指導医 | 日本リハビリテーション学会指導医 |
他の資格 | 医学博士、ボツリヌス注射認定医、義肢装具判定医 |
主な所属学会 | 日本リハビリテーション学会、日本ボツリヌス治療学会 |
職位・職種 | 医師 |
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勤務形態 | 常勤医師 |
出身大学 | 鹿児島大学 |
専門分野 | 麻酔科学 |
認定医 | 麻酔標榜医 |
指導医 | 日本麻酔学会指導医 |
主な所属学会 | 日本麻酔学会、日本臨床麻酔学会 |
職位・職種 | 医師 |
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勤務形態 | 常勤医師 |
出身大学 | 宮崎大学 |
専門分野 | 外科、消化器科 |
認定医 | 日本消化器外科学会認定医 |
専門医 | 日本外科学会専門医 |
主な所属学会 | 日本外科学会、日本消化器外科学会、日本内視鏡外科学会 |
職位・職種 | 医師 |
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勤務形態 | 非常勤医師 |
出身大学 | 佐賀医科大学 |
専門分野 | リハビリテーション |
認定医 | 日本リハビリテーション医学会認定臨床医 |
他の資格 | 身体障害者福祉法(15条)指定医、義肢装具判定医、日本医師会認定産業医、日本外科学会認定登録医、人間ドック健診情報管理指導士 |
主な所属学会 | 日本リハビリテーション医学会、日本外科学会、日本人間ドック学会 |
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