診療科・センター
診療科・センター
厚生労働省慢性の痛み政策研究事業 集学的痛みセンター施設に認定されています。
ペインクリニック科では、痛みの治療を専門にしています。治療対象となる痛みは慢性の痛みが多く、疾患・外傷が治癒した後に残る痛み、慢性炎症に起因する痛み、心理社会的要因が絡んだ痛みがあります。もちろん、疾患・外傷の急性期にみられる痛みも治療対象です。
神経ブロックをはじめ、様々な治療手段を駆使して少しでも痛みを和らげることが当科の使命と考えています。
一方、痛みは生体防御や診断のために必要なものであり、痛みはとるべきではないとする考えもあります。確かにそのような考えが当てはまることもありますが、多くは強い痛みがあることのほうが有害です。痛みが和らぐと、自然治癒の促進、生活の質(QOL)の改善、慢性の痛みへの移行防止などにつながり、生体にとって有益です。
当科で診療することが多い疾患の一つに帯状疱疹があります。帯状疱疹の急性期には皮疹が現れ、激しい痛みを伴うことがあります。急性期の激しい痛みに対しては神経ブロックを用いて痛みを和らげます。皮疹は2週間くらいで治りますが、異常な痛みを残すことがあります。帯状疱疹が治癒した後に残った異常な痛みは、帯状疱疹後神経痛と言われるもので治療に難渋しますが、薬物療法、光線療法、脊髄刺激療法などを用いて痛みを和らげる努力をしています。
痛みが強いと日常生活に支障が出ることになりますが、このような痛みが他人に理解してもらえないと辛さが重なることになります。
帯状疱疹に関係した痛みに限らず、筋骨格系疾患などでも同じような痛みが現れることがあります。
外来診察日は月・水・金、火・木は手術日になっています。診療はすべて予約制となっています。事前に必ずお電話で予約をしてください。
外来治療には薬物療法、神経ブロック、光線療法、などを利用しています。薬物療法には非ステロイド抗炎症薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、オピオイドなどを使用しています。神経ブロックでは、星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、トリガーポイントブロックなどを行っています。最近は超音波(エコー)を用いて、腕神経叢ブロック、坐骨神経ブロック、眼窩上神経ブロック、眼窩下神経ブロック、オトガイ神経ブロックなども行っています。光線療法は半導体レーザやキセノンを利用しています。
外来治療では痛みが十分にとれない場合、入院治療を行うことになります。
入院治療には硬膜外カテーテルを留置した持続硬膜外鎮痛、X線透視下ブロック、パルス高周波法、脊髄刺激療法などを利用しています。
職位・職種 | 部長 |
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勤務形態 | 常勤医師 |
出身大学 | 宮崎医科大学 |
専門分野 | ペインクリニック、麻酔科 |
専門医 | 日本ペインクリニック学会専門医、日本専門医機構認定麻酔科専門医 |
他の資格 | 医学博士 |
主な所属学会 | 日本ペインクリニック学会、日本麻酔科学会、日本ニューロモデュレーション学会、国際疼痛学会、国際ニューロモデュレーション学会 |
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