平成29年度 潤和会記念病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 51 68 127 213 432 1106 1016 761 208
 平成29年度の退院患者数は、3984名でした。年齢別で見ると、60歳以上の患者さんが全体の78%を占めており、前年度とほぼ同じ割合となっています。当院は急性期、亜急性期、回復期、療養、緩和医療の病棟を有し、ケアミックス病院としての幅広い医療を提供しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x50x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 211 3.79 4.31 0 67.81
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 164 3.63 4.38 0 66.63
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 144 3.57 4.47 0 69.26
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 127 3.64 4.38 0 66.84
060040xx99x70x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 63 3.52 4.81 0 64.4
 外科は、消化器疾患や肛門疾患、ヘルニアなどの一般外科の診療を行っていますが、退院患者件数から見ると消化器系のがんの患者さんが約8割を占めています。上位の1番目から5番目はがんの疾患で、化学療法を行った患者さんです。1番目と2番め、および3番めと4番目は使用している薬剤が違います。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 100 6.91 6.32 3 56.6
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 49 37.08 20.12 4.08 75.12
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 44 30.86 18.66 0 73.93
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2 なし 28 6.11 6.28 0 69.21
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 23 52.96 20.2 8.7 73.52
 神経内科では中枢ならびに末梢神経、神経・筋疾患の急性期診療を行っています。このうち脳血管障害においては、脳神経外科と連携・協力し診療にあたっています。1番目はてんかんでその他痙攣性疾患を精査する体制を作り受け入れています。 2番目と5番目は脳梗塞を示し、脳梗塞の患者さんの多くは急性期診療が終了すると当院の回復期リハビリテーション病棟に転棟し、機能回復に向けたリハビリテーションを行います。このため、当院では回復期を含めた平均在院日数となっており全国平均より長くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 50 77.72 19.1 0 66.8
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 37 20.81 11.75 5.41 78.41
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 34 39.18 16.38 2.94 69.21
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 23.57 7.34 0 71.33
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニア その他の手術あり 20 36.35 16.53 0 56.6
 脳神経外科は頭部外傷を含め脳や脊椎疾患が中心の診療科です。1番目、3、4番目は、脳出血、脳梗塞の疾患で手術をしなかった患者さんです。2番目は、頭部外傷後、時間を置いてから頭蓋内に血腫が貯まり手術をした患者さんです。脳卒中の患者さんは超急性期よりリハビリテーションを開始し、状態が安定した後に当院の回復期リハビリテーション病棟に転棟し、集中的なリハビリテーションを行います。在院日数は急性期だけでなく、回復期リハビリも含めているため全国平均より長くなっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 59 9.19 8.73 1.69 72.66
060010xx02x00x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 8.94 9.52 0 72.12
060090xx02xxxx 胃の良性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 その他のポリープ・粘膜切除術等 17 6.94 7.25 0 69.18
060100xx03xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 15 8.6 7.21 0 67.2
060102xx02xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 小腸結腸内視鏡的止血術等 10 8 10.36 0 84.3
 消化器内科では、食道・胃・十二指腸・大腸などの消化器疾患の診療を行っています。内視鏡的治療に力を入れており、早期食道癌、早期胃癌、早期大腸癌に対し、外科手術を行うことなく、胃内視鏡や大腸内視鏡を用いた癌の切除(粘膜切除術および粘膜下層剥離術)を行っています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 19 3 5.15 0 66.74
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 1.94 7.34 0 63.24
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 1.83 9.68 0 74.08
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし - - 19.94 - -
070430xx97xxxx 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他) その他の手術あり - - 9.53 - -
 当院の麻酔科は手術の麻酔を担当する部門、救急・集中治療を行う部門、痛みの治療を行う部門の3つに分かれています。ここに掲載するのは、救急・集中治療を行う部門と痛みの治療を行う部門の情報です。
救急・集中治療を行う部門は外傷や脳血管疾患が多くを占めますが、専門の診療科に転科するため患者数は低く表示されます。痛みの治療を行う部門では、薬物療法、光線療法、神経ブロックなどを行い治療します。治療対象となる痛みは慢性痛が多く、疾患・外傷が治癒した後に残る痛み、慢性炎症に起因する痛み、心理社会要因が絡んだ痛みがあります。疾患・外傷の急性期にみられる痛み、がん・がん治療に関係する痛みも治療対象です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 49 59.67 27.09 4.08 83.45
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 19 59.05 19.94 5.26 75.79
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 定義副傷病 なし - - 15.22 - -
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 - - 25.09 - -
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし - - 19.97 - -
 整形外科は、一般的な骨折などの外傷や骨粗鬆症の治療以外に、膝や股関節を中心とした関節外科も行っています。いずれの疾患も、一般病棟からリハビリを開始し、当院の回復期リハビリテーション病棟等に移り、継続してリハビリを行う患者さんが多くを占めますので、平均在院日数が全国平均よりも長くなっています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 33.42 20.83 6.06 89.48
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし - - 12.34 - -
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 9.16 - -
050080xx9900xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 12.91 - -
160610xx99xxxx 四肢筋腱損傷 手術なし - - 12.94 - -
 内科は、肺炎の患者数が1位となっています。嚥下機能の低下した高齢者や、救急車搬送される重症化した患者さんを受け入れることが多いため、平均在院日数が全国平均よりも長くなっています。2番目は尿路感染で、やはり高齢の患者さんが多くを占めます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 16.62 20.83 0 84.71
010300xxxxxxxx 睡眠障害 - - 4.5 - -
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし - - 19.65 - -
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 - - 15.12 - -
0400801299x001 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 - - 10.65 - -
 呼吸器内科は、肺炎の患者数が多くを占めます。嚥下機能の低下した高齢者や、救急搬送される重症化した患者さんを受け入れています。
放射線治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 2あり 17 20.18 23.73 47.06 76
010010xx99030x 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 10 9.3 9.6 20 63.2
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 11.44 - -
110080xx9902xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり - - 26.31 - -
110080xx99030x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし - - 14.81 - -
 放射線治療科では、悪性腫瘍の集学的治療のひとつである、放射線治療を担当しています。大きく完治を目指す根治照射と症状の緩和を目指す姑息的照射に分類され、症例に応じ、適宜適応を判断し実践しています。放射線治療は体に対する侵襲が少なく一般的に外来で行うことが可能です。しかし、転移性骨腫瘍や転移性脳腫瘍(いずれも姑息的照射)など、痛みが強い場合や歩行が困難な場合のように通院が困難な際には入院での治療を行っています。
根治照射を行う症例には、食道がん、前立腺癌、乳癌、肺癌のほか、術前照射として直腸癌があります。必要に応じ、化学療法や手術療法を組み合わせて行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 20 6 5.15 5 67.65
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 11 9.36 8.01 0 35.09
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 7.23 - -
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1 なし - - 8.31 - -
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - 9.45 - -
 耳鼻咽喉科は、2018年9月現在、休診中です。 2017年度は、耳や鼻、喉の手術や中耳炎、めまいなどの診療を行っていました。1番目の前庭機能障害は、内服や注射での治療を行い比較的短い期間で退院されています。2番目の扁桃、アデノイドの慢性疾患は手術目的で入院される方が多く、扁桃摘出などの手術を施行していました。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 84 - 19 20 - 14 1 7,6
大腸癌 91 109 295 207 85 297 1 7,6
乳癌 - 1
肺癌 - - - - - 1 7
肝癌 - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 当院では、外科、消化器内科は、急性期の退院患者さんの55%を占めています。また、両科が中心となって胃癌・大腸癌を多く診察しています。胃癌は、初発のステージ1の患者さんが多く、これは、がんが早期のうちに発見・治療されており、また、再発も少ない事がわかります。一方、大腸癌は、ステージ3・4のほうが多く、進行したがんのため、手術だけではなく手術前、手術後に化学療法や放射線治療を併用しています。そのため、同じ患者さんが何度も入院をされており、全体の合計数も胃癌と比べて多くなっています。再発の件数が多いのも、同じ理由からです。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 19 21.53 77.21
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
 成人市中肺炎とは、成人が普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことです。下記の項目の内、該当した項目数で重症度別に分かれています。
1. 男性70歳以上,女性75歳以上  2. BUN 21㎎/dL以上または脱水あり  3. SpO2 90%以下(PaO2 60 Torr 以下)  4. 意識障害  5. 血圧(収縮期)90㎜Hg以下

軽症:0点の場合
中等症:1~2点の場合
重症:3点の場合
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。

中等症とは上記項目のうち、1つまたは2つに該当した市中肺炎の患者さんです。高齢の方が多く重症化しやすく、治療期間も長くなる傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 342 50.8 75.94 7.35
その他 39 45.79 72.26 1.05
 当院は、救急外来を含め脳血管疾患の患者さんを多く受け入れています。中でも脳梗塞の患者さんが多くを占め、神経内科と脳神経外科、リハビリテーション科が協力しながら治療を行っています。超急性期では血管内手術、血栓溶解術を行うことがあります。また、治療と平行しながらリハビリテーションを行いますが、状態が落ち着いた後は、当院の回復期リハビリテーション病棟に移り継続して治療を行います。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 70 1.11 9.06 0 64.96
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 61 4.98 21.1 1.64 68.38
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 46 5.39 13 4.35 64.52
K6335 鼠径ヘルニア手術 等 31 1.55 7 0 69.77
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 27 8.26 22.48 11.11 76
 外科の手術では、患者さんの体への負担を減らすため、細いカメラを体内に挿入しモニタ画面を見ながら手術を行う「 腹腔鏡下手術」を積極的に取り入れ、胆石症、胃癌および大腸癌の手術治療を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)<胃> 等 58 0.93 7.28 1.72 72.53
K7211 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 等 36 0.36 3.61 0 68.61
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 26 0.81 6.85 0 67.15
K7212 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm以上) 等 18 0.17 3.72 0 66.78
K6534 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(その他)<胃> 等 17 0.71 5.24 0 69.18
 消化器内科は、胃内視鏡や大腸内視鏡を用いて、がんやポリープを切除しています。胃や大腸の病変の基部や周囲に薬液を注入し、浮き上がらせて粘膜の下層部分から剥離します。開腹しないので患者さんへの負担が大変少なく、入院期間も1週間程度と短い手術です。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 44 1.5 22.32 6.82 78.45
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 23 4.96 28.52 0 59.57
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 20 2.5 75.45 10 65.8
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 13 0.31 152 7.69 66.85
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 12 1.17 58.17 0 74.67
 脳神経外科で一番多い手術は、慢性硬膜下血腫に対し行われる穿孔洗浄術で、頭蓋骨に小さな穴を開け血腫を洗い流します。2番目の椎間板摘出術(後方摘出術)は、神経を圧迫し痛みやしびれなどを伴う椎間板ヘルニアをうつ伏せの状態で背部から摘出する手術です。他院では、この疾患を整形外科で診療していますが、当院では脳神経外科で診療を行っています。3番目の脳動脈瘤頚部クリッピング術は、頭蓋骨の一部を開けて脳動脈瘤を確認し、直視下に脳動脈瘤の根もとに専用のクリップを掛ける手術です。破裂してくも膜下出血を起こした脳動脈瘤や、未破裂の脳動脈瘤に対して行います。脳神経外科の手術に関しては、いずれも早期よりリハビリテーションを開始します。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)<内固定を行なう> 等 42 3.07 65.36 2.38 85.98
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 22 3.86 70.95 4.55 78.59
K0462 骨折観血的手術(下腿)<内固定を行なう> 等 12 3.08 44.25 0 61.08
K0821 人工関節置換術(膝) 等 - - - - -
K0483 骨内異物(挿入物)除去術(下腿)<挿入物> 等 - - - - -
 大腿骨骨折の患者さんが多く、1番目の大腿骨の骨折部を接合する手術や、2番目の大腿骨骨頭を人工の骨頭に置換する手術を多く行っています。4番目の手術は、変形した膝関節の表面を取り除いて、人工関節に置き換える手術です。高齢な患者様が多く、リハビリも行うため術後日数が長くなっています。
麻酔科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1901 脊髄刺激装置植込術 等 16 9.13 20.75 0 60.5
K190-21 脊髄刺激装置交換術 等 16 3.81 13.75 0 58.13
K1344 椎間板摘出術(経皮的髄核摘出術) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
 痛みの治療をする麻酔科では、一番多い手術が脊髄刺激装置植込術になります。硬膜外腔にリードと呼ばれる導線と腹部に刺激装置を埋込、弱い電気を流すことで痛みを和らげる手術です。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 10 1 7.5 0 33.6
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術) 等 - - - - -
K407-2 軟口蓋形成手術 等 - - - - -
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) - - - - -
 2018年9月現在、耳鼻咽喉科は休診中です。2017年度は口蓋扁桃手術(摘出)が最も多く施行しました。肥大した口蓋扁桃、咽頭扁桃を摘出する手術ですが、睡眠時無呼吸症候群(いびき)の治療目的で摘出する場合もあります。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む)<内視鏡下> 等 15 74.67 107.27 13.33 74.13
K386 気管切開術 - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 等 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術<十二指腸> - - - - -
K735-4 下部消化管ステント留置術 - - - - -
 胃瘻造設術は、脳血管疾患や神経疾患などで経口的に食事が取れない患者さんに対して行います。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
播種性血管内凝固症候群:全身の血管内で血栓が多発し臓器障害をきたす。また、凝固因子が使い果たされ出血傾向になる重篤な疾患。
敗血症:血液中に病原体が入り重篤な全身症状を引き起こす疾患。
真菌感染症:真菌による感染症。
手術・処置等の合併症:手術や処置時、一定の割合で発生してしまう合併症。

当院では、4項目とも10件未満の症例数でしたので掲載しておりませんが、発生率はすべて0.2%以下でした。
更新履歴
2018/9/21
2017年度データ更新