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当院概要

脳神経外科卒業初期臨床研修プログラム

潤和会病院での卒後初期臨床研修は、宮崎大学医学部での研修の一部門として研修を行います。

脳神経外科学の研修もその一つです。

指導体制

スタッフとして日本脳神経外科専門医5名(1名は宮崎大学臨床教授、また1名は脊髄外科指導医、1名は脊髄外科認定医)がおり、1名を卒後臨床研修の担当として他の4名と共同で指導に当たる。

研修プログラム

習得すべき目標項目

  • 脳神経外科領域の主な疾患の診断と治療に関する基本的な知識の習得
  • 脳血管障害、頭部脊髄外傷、脳脊髄腫瘍の主な疾患
  • 脳神経外科医として基礎的な知識:中枢神経、脊髄、末梢神経の解剖・生理・病理学的知識。
    特に外科解剖学(脳神経外科領域)
  • 脳外科医としての基本的な手技
    皮切、軟部組織の処理、骨組織の処理、頭蓋内あるいは脊柱管内の処理に関する基礎的な手技の知識習得
  • 上記の手技を行うための基本的な用具の種類と使用法に関する正しい知識の習得
  • 脳神経外科に必要な画像診断などの知識の習得
    頭蓋X-P、脊椎X-P、CT、MRI、脳波、PET等
  • 脳神経外科で行う基本的検査の手技の習得あるいは助手としての参加
    腰椎穿刺検査、脳血管撮影検査等
  • 術前、術後管理法や意識障害患者の全身管理法の研修

研修部署

  • 病棟
    脳神経外科病棟での副担当として各疾患の典型例を担当経験する(脳血管障害;脳梗塞、脳塞栓、脳出血、クモ膜下出血。頭部脊髄外傷、脊椎変性疾患、脳腫瘍、顔面けいれん、三叉神経痛など)
  • 検査
    放射線部(脳血管撮影室)で検査の助手を行う
  • 平成23年度の脳神経外科の主な診療日程
    外来:月曜日から金曜日まで(ただし平日一般外来診療は研修医は行いません)
    手術日:月曜日から金曜日まで(火、木が主)
    水曜日午後:病棟医長回診

カンファレンス等

朝の脳外科症例検討会(毎日)、朝のICUカンファレンス(毎日)、手術検討会(毎週、および緊急時)、抄読会(月1回程度)、学会発表の予行会(適宜)など行う。

研修内容の確認と義務

上記習得項目のリストを最初に提供しますので、研修医は経験した項目をチェックして確認します。また週に1回程度の担当症例疾患のレポート作成。3ヶ月の研修中に10例以上種々の代表的な疾患を担当してレポートを提出して頂きます。

特徴(経験できる症例等)

当院脳神経外科は年間約1,500人の新規入院があり、救急患者も多い(年間約1,000人)。脳卒中が700人あり、手術症例も250~300例を超している。脳血管障害、頭部外傷を中心に、脊椎脊髄の手術件数も年間120件以上あり、悪性脳腫瘍以外は幅広く症例の経験が可能です。

その他(学生に対するPR)

  • 当院では救急から超急性期の治療、リハビリテーションから慢性期の患者まで一貫して経験することができます。脳神経外科は急性期を担当していますが、患者さんの一連の経過の中での、自らの診療の位置を確かめながら診療するといった幅広い視野が得られます
  • 当院の救急部門は脳神経外科領域を中心に担当しています。救急治療に興味のある研修医は、上記の限定された領域ですが救急治療も経験できます。特に、脳卒中の治療は24時間対応していますので、市内や近隣市町村からの救急症例が搬入されます
  • 意識障害のある症例は、呼吸、循環、血圧、栄養など全身管理が必要であることが多く、ICU勤務に準ずる研修が可能です
  • 急性期からの365日間のリハビリテーションを行っています。慢性期の病床もあり、医療ソーシャルワーカーも6名ほど活躍していて、機能障害を有した患者さんの社会や家庭復帰までのプロセスを研修することも可能です